枝豆はそのままつまむだけでなく、様々な料理にも活用できる万能野菜です。一見するとどれも同じに見える枝豆ですが、実はその選び方一つで味わいが大きく変わります。今回は、枝豆の特徴や選び方について詳しく解説します。また、お家で簡単に作れる、枝豆を活用したレシピもご紹介します。
枝豆とは
枝豆は、未成熟な大豆のことです。緑色で甘みがあり、特に日本や中国ではよく食べられています。
また、日本各地で400以上の品種が栽培されていると言われ、地域ごとの特徴を持った枝豆を楽しむことができます。
「だだちゃ豆」や「くろさき茶豆」、「黒大豆」が特に有名な品種で、特に夏には欠かせない存在です。
枝豆の食べ方も多様で、塩ゆでしてそのまま食べるのはもちろん、あえものやご飯、かき揚げに加えたり、すりつぶして「ずんだ」にしたり、様々な料理でその風味を堪能できます。
枝豆の選び方
美味しい枝豆を見分けるポイントはいくつかあります。まず注目するのは色合いです。鮮やかな緑色が新鮮さを示すサインです。黄色っぽい色や茶色が混ざっていると、新鮮でない可能性があります。
次に見るべきはさやの様子です。産毛が濃くふっくらとしたさやは良い枝豆の証です。しわや、傷がついているものは避けましょう。さらに、さやを軽く押してみると良いでしょう。豆が張っている感じがするものが新鮮な枝豆です。
豆の大きさも大切な選び方の一つです。一様に大きさが揃っているものを選びましょう。小さすぎたり大きすぎたりするものは避けると良いでしょう。
枝豆の旬と出回り時期
枝豆の美味しさを最大限に引き出すためには、旬の時期に食べることがおすすめです。旬の時期は地域や品種により異なるものの、一般的には6月下旬から9月上旬までとなっています。特に7月と8月はそのピークを迎えます。
この時期は、露地栽培の枝豆が多く出回ります。群馬県や千葉県、埼玉県、山形県など、全国各地から美味しい枝豆が集まります。枝豆は収穫した後、鮮度がすぐに落ちてしまうため、市場に出回るタイミングも旬とほぼ同じです。
しかし、今日では一年中、スーパーやコンビニで枝豆を見つけることが可能になりました。これは冷凍技術の進歩や輸入品の増加によるものです。それでもやはり、新鮮な旬の枝豆はその風味が格別です。ぜひ旬の、美味しい枝豆を楽しんでください。
枝豆の栄養
枝豆は、大豆特有の栄養素と緑黄色野菜の利点を組み合わせた食品です。まず、大豆由来の成分として良質なたんぱく質、ビタミンE、ビタミンB1、食物繊維、鉄が含まれています。これらは、健康を維持するために欠かせない栄養素です。
一方、緑黄色野菜のように、枝豆にはビタミンC、β-カロテン、カリウムも豊富です。特にビタミンCは美肌効果があり、夏場の日焼け対策にもなるため、この季節にぴったりの食材と言えるでしょう。
また、枝豆には大豆イソフラボンという成分が含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、美容や女性の健康維持にも大きく貢献します。
枝豆はカロリーが高いと思われがちですが、実はそうではありません。100gあたり約120kcalで、低脂肪で高たんぱくの食品なのです。そのため、ダイエット中の方でも安心して摂ることができます。
枝豆の扱い方
枝豆の美味しい調理法について、ご紹介します。枝豆をおいしく食べるためのポイントは、塩ゆでが基本です。
まず、枝つきの枝豆はキッチンばさみで枝から切り離します。全部切り離す必要はなく、小さい枝をつけておくと見た目にボリュームが出るでしょう。
次に、枝豆のさやの両端を少しだけ切り落とします。これにより塩味がよくしみ込み、調理時間の短縮も可能です。さらに、特別なおもてなしのときにもこの方法がおすすめです。
そして、塩は湯に加えるのではなく、直接枝豆にまぶします。こうすると、枝豆の表面のうぶ毛が取れ、皮に小さな傷がつくため塩がよくしみ込みます。
ゆでる際は、鍋に湯をたっぷりと沸かし、塩をまぶした枝豆を入れます。3~4分ゆでるのが目安です。1つ試食してきちんと火が通っているかを確認しましょう。
最後に、ゆで上がったらザルに広げ、余熱で火を通し、さらに塩を少しふって冷ましましょう。急ぐ場合は冷水で手早く冷ますこともできますが、水につけたままにすると水っぽくなるので、注意が必要です。
以上が、枝豆の基本的な調理法です。
枝豆を使ったおすすめのレシピ
枝豆を使った簡単にできるおすすめのレシピについて解説します。
枝豆の和え物
枝豆の和え物は手軽に作れる上に、枝豆の持つ豊かな栄養をしっかり摂取できる料理です。さらに、ご家庭にある調味料でアレンジが可能なので、飽きずに楽しめます。
枝豆の和え物の作るときは、まず、枝豆を塩ゆでします。手元に冷凍枝豆がある場合は、レンジで解凍して使うと、より手間を省けるでしょう。ゆで上がったらザルに上げて湯を切り、冷ましてからさやから豆を取り出します。
次に調味料を準備します。和え物は、醤油、みりん、酒などで味付けし、白ごまをかけるのが一般的です。しかし、和え物はアレンジが自由な料理です。わさびやおろしにんにくを加えるとスパイシーな風味になりますし、マヨネーズやケチャップ、チーズなどで洋風にアレンジするのも良いかもしれませんね。
最後に豆を調味料とよく混ぜたら完成です
枝豆のピクルス
枝豆のピクルスも、作り方も非常に簡単で、さっぱりとした味わいが特徴です。そのまま食べても美味しいですが、ビールやワインのおつまみとしても最適ですし、お弁当の彩りにもぴったりです。枝豆のピクルスの作り方を紹介します。
まず、枝豆を用意し、さやから豆を取り出します。
次に、ピクルスの漬け液を作ります。お酢をベースに、砂糖と塩を加えてよく混ぜましょう。お好みでスライスしたにんにくや唐辛子を加えるのもおすすめです。砂糖と塩のバランスは、ビネガー1に対して、砂糖0.5、塩0.1が目安ですが、味を見ながらお好みの味に調整してください。
最後に、枝豆と漬け液を密閉できる容器に入れ、よく混ぜます。その後、蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせます。これで、さっぱりとした枝豆のピクルスの完成です。
以上で紹介したレシピは二つとも簡単にできて、枝豆の栄養もしっかりとれるので、ぜひ一度作ってみてください!
まとめ
今回は新鮮な枝豆の選び方や、取り扱い方法について詳しく解説しました。枝豆は、調理法次第で様々な味わいを楽しむことができます。さっとゆでてそのまま食べるのも良いですが、上記のような料理方法を試してみて、枝豆の新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。この記事が少しでもあなたの役に立てていたらうれしく思います。